ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

EURO2012準決勝イタリア対ドイツ

見てません。あらかじめ言っておきますが見てません。
20分くらいのハイライトしか見てません。

その感想。


1、ドイツが負けたのは自滅(にしか見えない)
ピルロデロッシに気をつけたかったのだろう。わりとそこをつぶしに行っているように見える。(まあそれでもピルロに簡単に叩かれていたけど)ただそれはイタリアを甘く見過ぎ。ピルロデロッシが警戒されていても、モントリーボが、マルキジオが、モッタがいて、イタリアの中盤は実は大会屈指なのである。どこからでもいいパスが出る。現に2点目はモントリーボピルロばりのロングパスだったじゃないか。そのくせフンメルスカッサーノにあっさりかわされるし、先制されたあとはまるでそんなプランなどなかったかのように焦ってミドルばかり打っている。イタリア好きの俺からすればPA外から普通にシュート打ってくれるなんてどうもありがとうございますとしか言いようがない。ブッフォンだぞブッフォン。止めるに決まってるじゃないか。崩さないと無理なんだよ。本当にスカウティングしたのか、先制されたときにどうすればいいのかってのは全く考えていなかったのか。


2、イタリアは何も変わっていない
今大会のイタリアは違うとかなんか言ってる人たちがいっぱい出てるけどその人達って本当にイタリア見てたの?って感じ。アズーリ好きの人から見ればベースとなる部分は何も変わっていないと思う。少なくてもこの10年くらいは固い守備をベースに、90分トータルで考えている試合が多い。その辺の精度の高さというかブレなさ、自分たちの強みを知っている、サッカーを知っている感じがイタリアの魅力だと個人的には思うし、それはこの試合でも変わってないように思う。っていうか駄目な時のイタリアはむしろこの強みになる部分が弱い気がする。2010のW杯とか。
それでこの試合ではイタリアは自分たちの強いところをしっかり出せていた。それはギリギリで1対1で止められる粘り強い守備であり、中盤からのミドル・ロングレンジの精度の高いパスであり、前線の選手の一瞬のひらめきであり(イタリアサッカーにはファンタジスタがよく似合う)、だと思う。そういう意味では何も変わっていない。

3、でも変わった
唯一違いがあるとすれば、過去のビッグトーナメントのアズーリには必ず「大会前から注目されている」エースFW(例えばヴィエリであり、トニであり、ジラルディーノであり)がいたものだが今回のカッサーノバロテッリに関してはそうでもなかったんじゃない?ってところくらいか。とすれば、そこが進歩であり変化だと思う。
うまく行くかどうかは別として、イタリアの場合は強いFWに点を取らせるみたいなのが他のチームより強いように思う。(上手く行かなかったからといって必ずしも弱いわけでもない。06年なんかトニもジラルディーノも1点ずつしか取ってないのに優勝した)でも今回はそれより開幕当初から中盤に力が入っていたようには思う。

それは世界的な傾向だと思うし、今は絶対的なセンターFWというのはあまりいなくて、ルーニーも、ファンペルシーも、中盤としての働きもできる。スペインもそれこそ0トップにしてしまうくらいだし、クリスチャーノ・ロナウドもセンターFWってわけではない。シーズン50点取る奴もセンターFWじゃない時代に、そこからチームを作ってきたようなイタリアもマッチせざるを得なかったのではないだろうか。




にしても、ギリギリで守れるってつええよなー。やっぱイタリアはアレだよ。中盤がどうとか言ってるけどイタリアの守備はいつも素敵だよ。