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ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

屈辱の2012とそこで感じたこと。

 最終戦も完敗し、目の前で新潟の残留を見て、屈辱の2012シーズンを終えました。
もちろん、J2の3位でギリギリ昇格したわけですし、大補強をする金があるわけでもないので、『J1最下位』という結果に関していえば想定の範囲内で合ったことは事実ですが、過去に昇格した時よりもチームとして昇格した感があったので、このダントツの、J1にいるべきではない、という結果には心底がっかりしていますし、屈辱以外の何物でもないと思っています。1年間見てきて、いろいろ思うこと、というよりは心底痛感したことはあったので、書いていこうと思います。札幌が強くなるには、この辺は最低でも上げて行かないと、仮に3億や4億金が増えたとして(それはそれで夢の様な話ではあるのだが)同じような結果になるだろうという点に関して。


 1、 一つ一つのプレーにもっと正確さ、厳しさを

 これは一番感じました。札幌は、というかJ2にいるクラブは、ここが絶望的にと言っていいほど足りない。トラップの1.5mのズレはJ2では許容範囲。3mズレたって取られないこともよくある。実際「なんとなく」「だいたい」でそれなりに勝てたりするし、ヘタしたら昇格とかしますから。でも、これはJ1では絶対に通用しない。トラップはビシッと次に自分がプレーしたいところにコントロールしなくてはいけないし、出来なかったら本当にボールを取られるし、失点に直結しました。

 これは攻撃のボール回しに限らず、全てのプレーについてです。守備でちょっと反応が遅れたら、佐藤寿人前田遼一のような代表クラスのFWなどはすぐにそこに走りこんできますし、走りこんだところにそのままパスが出てきました。正直、そこから体を張って守ろうとしたって、遅いんです。2回や3回は防げても、そういうチャンスが5回あれば、そのレベルのFWは確実に点を取ってくる。J1でずっとやってるチームはそのあたりを当たり前だと思ってやっていると思いますが(対戦相手がそうだから)、J2に長くいる我々はやはりその辺がすっごく甘いと思いましたし、練習からそのあたりを全く徹底できなかったのは、指導陣の責任でしょう。J2にいる時こそ、「ただ勝てばいい」ではなくて、勝ちながらより高みを目指してやっていく必要があるのでしょう。厳しく。
 札幌がJ2で来季からやっていくにあたり、その辺をJ2でも意識して、できるようになってやって上がらないと、今年と似たり寄ったりのことになるかなと思います。

 2、 『7割マイボール』に対する対応に速さと正確さを。

 どう表現していいのかわからなかったので、『7割マイボール』としました。どういうことかというと、例えばスローイン。マイボールではありますが、投げられる範囲はある程度決まっていますし(デラップはいないので)取られる可能性もあるプレーですよね。100%自分たちのチャンスとかではないでしょう。あとは、こちらが前線からプレスをかけた時の相手のやや無理矢理なクリアのようなロングボール。これを、今年の札幌はことごとくマイボールにすることは出来ませんでした。つまり7割こっちのボールになるはずなのに、それを出来ないのですから、波状攻撃を受けるのも必然ということです。

 これはいろんな問題があると思います。一つは判断スピードでしょう。ボールを貰ってから考えるようなJ2のスピードでは、すでにJ1では到底対応できませんでした。スローインも後ろから上がってきた選手に渡す場面が今季の札幌は多かったですが、強いチームは、基本的にはすぐ始めます。そしてちゃんとマイボールのままにします。うちは後ろからノソノソ上がってきた選手にボールを渡し、スローインを投げてスローワーにかえして、そこからでしたよね。その時点で大きな違いがありました。
 あとは相手のロングボールに対するDFの対応。敵の、札幌のロングボールに対する対応を見ていると、ただ跳ね返すということはあまりなく、基本的には味方のいるところにパスを出す、という感じでヘディングなどをしていました。一方うちのDFはただ跳ね返すだけなので、セカンドボールの取り合いになります。当然、前への推進力がより強い相手チームのボールになることが多く、非常にもったいなさを感じました。せっかくプレスが効いていて、せっかく相手に苦しげなボールを出させたのに、結果的に相手のショートカウンターのチャンスになっている、という場面が何度あったことか。つまりヘディングの技術であったり、足元の技術であったりで、そのような実践的な訓練が練習の中でなされていなかった、あるいは足りなかったということだと思います。


 3、 チームとしての共通意識が最後まで作れずだった。

 今までの2つは、J1にずっといるようなチームと比べた点が大きく、3つ目のこれは、鳥栖や山形など、J2から上がって残留したチームと比べての大きな違いになると思います。どうしてもチームとしてどう動くのかの基本パターンみたいなのが足りなさすぎたというか、全く徹底されていなかった結果、ボールを持ってから延々考えて、攻撃を始めた時点で既に相手が戻っているような場面が多すぎたと思います。もちろん本当はいろんなパターンを出来なきゃいけないのでしょうが、3つか4つ、ここでこうなったら次にここの選手はこのように動いてこうするからフォローはここに行く、みたいな細部まで決まっている約束事が幾つかあってもよかったのかな、と今になるとすごく思います。どうしても技術面では資金的に上位にいるクラブに比べて足りなくなりがちなのはしかたのないところだと思うので、そのあたりをただ普段の練習によって自然にできる、あるいは試合の場で見る連携に頼るのではなく、決まりごとを持った上で、そこからいろんな違うパターンを作っていければ、もう少し戦えたのではないかと。 札幌は今年攻撃が出来なかったから、守備に忙殺されて、ミスが増え、守備が崩壊するというパターンだったと思っているので、せめて相手陣の深いところまで持っていくようなパターン、シュートで攻撃が終われるようなパターンがもっとたくさんあれば、違うのかなと思いました。





以上、今年のコンサドーレとJ1他チームの対戦を見て強く感じたところです。来年からまた厳しいJ2の戦い、それもますますお金は減って、という本当に厳しい状況に、コンサドーレ札幌は立たされています。ただそういう中で、すばらしいユース出身の選手は増えているのですから、彼らを日本トップレベルの選手に育て上げて行かなければ、未来はないです。そういう時に、今あげたようなことを、サポーターも思って、要求して、より厳しい環境を宮の沢に作って行かなければ、近隣にJリーグチームのないコンサドーレでの育成は大きな成功を収めないと思います。先は厳しいですが、本当に頑張ってほしいものです。