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ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

日本が負けたのは「プレーインテンシティ」が不足していたからでは

 W杯予選、とうとう負けてしまいました。まあ、98%くらいは決まったようなものなので、あまり心配はしていませんが、気分は良くないですね。
んで、まあTwitterなどではどうして負けたかみたいなのをいろいろ考えてみて書いているわけですが、やっぱりこれ日本の課題である「プレーインテンシティの低さ」なんではないかなあと思ったりするわけです。

 ザッケローニJリーグを見て述べたJリーグの課題がその「プレーインテンシティの低さ」なんだそうですが、じゃあそのプレーインテンシティってなんなのよって言われたら、これが定義はないんだそうです(笑)ただ日本語に訳すと「プレーの強度」ってことになります。ザックいわくJリーグは「レベルは高いが、プレーの強度が足りない」のだそうで。

 強度とはまた曖昧ですよね。まあそれが定義の決まっていない理由なんだろうと思いますが、逆に言うと海外のリーグにはそれがあるのだそうです。それで双方を見て考えた時に、Jで一番足りないのは単純なフィジカルやボールスピードではなく、「ぶち抜く強さ」を持つ選手だと思う次第なのです(当然、ぶち抜く選手が足りない以上はぶち抜かれない守備を経験しているDFも足りないということです)。ぶち抜くというのはわかりやすいからそう言うだけであって、簡単に言うと複数人でボールを動かすのではなく一人で局面を打開し点を取ろうとするような、そしてそれをさせまいとする、せめぎあいの「強度」が足りない。

 ちょっと極端な例ではありますが、クリスティアーノ・ロナウド。彼、前に3人くらいいてもドリブルで行きます。そして抜きます。1対3で「勝負できる」わけです。こうなると数的優位とか組織的な守備とかあんまり関係ないですよね。マンUのナニやバレンシアもそうです。そう考えてみてみると、たとえば他の部分は日本に比べてレベルが低いとみられるオランダの下位でも、もちろん上位チーム、他のリーグでも、クリロナのようなタイプの局面を打開していく選手がいるんです。もちろん毎回成功するわけではないですが、高い確率で相手の守備を「1人で」壊せる選手が、ヨーロッパだとどこのチームにもそういうタイプの選手がいる。そして例えば中東の代表とかでもいるわけです。その選手に今日はやられました。吉田麻也を抜いて点取った人もそうだし、内田をかなり苦しめていた9番の選手もそうでした。

 ここの部分は確かにJリーグには足りないと思うのです。Jで遅らせる守備をされたら、多くの選手はもちろん抜こうとしますが、抜こうとして相手のバランスが崩れたところをサイドバックや中盤とワンツーで崩すとかの場面はよくあるものの、本当にぶち抜いてゴールを奪っていく選手は少ないなと。そして抜いていこうとする選手を考えると、例えばイグノやチョヨンチョルであったり、ダヴィであったり、ポポであったり、外国籍の選手が多いなと思います。そして彼らはその「強さ」がチームに必要だからこそ、助っ人としていられるのかなと思うわけです。日本人でこの強さがあるなあと思った選手は、僕の中だと小野裕二原口元気宇佐美貴史乾貴士豊田陽平山瀬功治あたりですが、彼らの多くが既に海外に移籍していることからも、ヨーロッパのリーグでやっていく上で不可欠な部分はそこにあるのではないでしょうか。

 もちろん、その縦に個人でぶち抜く選択がいつも良いというわけではありません。むしろ多くの場合は愚かな選択のこともあり、簡単に止められてカウンターの逆起点になったりもしますし、例えばロッベンのように、抜けるけど周りとうまく噛み合うことが少ないから効果が半減してしまっている選手とかもいます。結局はそこもバランスです。ニュルンベルクで清武が効いているのも、彼だけが視野を広く持っている中で他の選手は一人で視野が狭くゴリゴリ行く(逆に言うと基本的にゴリゴリしかいけない)タイプだからだと思いますし。しかも、この局面打開の強さを持っている選手はえてして視野が狭く、パスもあまりうまくなかったりしますから、上手いチームほどその強引な強さだけには頼らなくなっていきます。しかし、あのバルサでも、最後点を取るためにはビジャやアレクシスといった選手が縦に強引に仕掛けます。一人でDFラインを壊していこうとして、それ+パスの選択肢がある。つまり根底にはやはり「強引な強さ」があるわけです。長友がインテルでやれているのも、彼は攻守にわたってその部分がかなり優れているからだと思うわけです。

 ヨルダン戦のように、困ったときこそ少し強引に得点を取る手段が求められます。W杯本番もそうでしょう。強引な攻撃というのは先程から書くように、得てしてうまくいかないのですけれど、その打開手段を持っていると、強引じゃない、ボールを動かして得点する日本の得意な形のチャンスも増えてくるでしょう。そのような強さを持った選手がJリーグ、そしてひいては代表にもっと増えていくと、もう一つレベルアップしたリーグ、代表になれるのじゃないでしょうか。