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ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

語って伝える、語らないで伝える。

 この夏は2本の映画を見ました。国民的大ヒットと言ってもいい『シン・ゴジラ』と『君の名は。』どちらも大変傑作だと思いましたし、とても面白かったです。

 同時に、見ながらこの2本の映画のベクトルが間逆なのではないか、という思いを抱きました。シン・ゴジラは長いセリフが早口でバンバン飛んできて、一度では把握しきれないほどのセリフの分量のある映画でした。それに対して君の名は。は、セリフ自体は日常の会話のようであり、そして感情の動き、エモい部分をRADWIMPSの歌で説明してくる、という手法を取っていました。つまり単にセリフについて言えば、ゴジラは状況を語って伝える映画であり、君の名は。は語らずに伝える映画だったと思います。
 
しかし、映画のテーマという点で言えば、ゴジラは何も語らず、それを観客に想像させることで(だから様々な視点の感想が出てきたし、皆語り合いたくなったのではないかと思います)伝えてきたのに対して、君の名は。ははっきりと登場人物のセリフにテーマが表れてきていました。つまりそういう点で言えば、ゴジラは語らず、君の名は。は語って伝える映画だったわけです。

 どちらが人に何かを伝えたい時に優れた手法であるのかはわかりません。場合に応じてなのでしょう。それぞれの映画の手法が逆だったら、きっと面白くなかっただろうなと思いました、という話でした。