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ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

全選手解剖!2016北海道コンサドーレ札幌昇格データ(前編)

 三編に分けて、2016シーズンの振り返り、そして来季に向けて考えていこうという、珍しく超真面目企画の予定です。
後編はAdventCalendar 2016投稿記事となります。全体的にとても長くなりますので、お時間のあるときにどうぞ。


 前編の今日は、出場した選手たちのデータを並べ、今後の分析の材料とします。
選手の順番はそのポジションで先発した試合数順とし、同試合だった場合は出場試合数順、次いで出場時間順、背番号順とします。つまり、そのポジションの上位にいるほど、試合出場でチームに貢献した選手ということになっています。なので、例えばジュリーニョ選手がトップ下とFWと左ウイングバックでそれぞれ先発している時、ジュリーニョ選手の名前はそれら全てのポジションの欄に「そのポジションで先発した試合数の順」にあることになります。ただ、途中出場の場合はポジションが変更されている場合もあるので、出場試合数、得点、アシスト等のデータは全ポジションを合わせたものを採用しました。
データはFootball Labのものを参照しました。

GK
ク・ソンユン 33試合先発 33試合出場 得点0 アシスト0 
金山 隼樹 8試合先発 9試合出場 得点0 アシスト0
阿波加 俊太 1試合先発 1試合出場 得点0 アシスト0
<出場なし>
杉山 哲  →負傷、来シーズンはキャンプから合流か

【評】
J2にしては非常のレベルの高い争いをしているGK陣。ク選手がNo.1GKとして君臨したが、彼の代表戦における不在時を主に金山選手が守り、そしてユース出身の阿波加選手も京都戦で出場を果たし、勝利に貢献した。杉山選手は6月にアキレス腱断裂の大怪我を負ってしまい、試合に絡むことはなかったものの、終盤で練習に復帰しつつあるとの情報を得ている。

右ストッパー
進藤 亮佑 21試合先発 23試合出場 得点0 アシスト1
菊地 直哉 17試合先発 17試合出場 得点0 アシスト0 →レンタル中
櫛引 一紀 3試合先発 17試合出場 得点0 アシスト0 →退団(レンタル)濃厚
永坂 勇人 1試合先発 3試合出場 得点0 アシスト0

【評】
右のストッパーでは、進藤選手と菊地選手が出場試合数を主に分け合った。春から夏にかけては進藤選手、夏に鳥栖から菊地選手が移籍してきたことにより、後半は主に菊地選手が出場した。2年目の進藤選手は思い切りのいい攻撃参加でアシストを記録した試合もあったが、その反面裏を狙われ失点に関与するシーンも見られた。またシーズン途中でコンディション不良になってしまった点もあり、来季はより安定したパフォーマンスが求められるだろう。一方菊地選手は自陣からのパスで攻撃のビルドアップを担う事が多く、守備に安定をもたらしたが、こちらも終盤戦に動きが鈍ってしまった。櫛引選手や永坂選手は主に途中出場でその穴を埋めた。

センターバック
増川 隆洋 32試合先発 33試合出場 得点1 アシスト0 →負傷、来シーズンは途中から復帰か
河合 竜二 10試合先発 15試合出場 得点0 アシスト1
<出場なし>
内山 裕貴 →退団

【評】
全42試合をこの2人の「ビッグフット」なベテランで乗り切った。増川選手はストライドの大きさでギリギリのピンチを何度も防ぎ、ディフェンスラインに安定をもたらした。また散らすパスも巧みで、最終ラインでのパス回しに不安がなかった。河合選手は終盤の試合で特に力を発揮した。特に41節千葉戦の内村選手へのアシストは、今シーズンのコンサドーレを象徴するようなパスだった。増川選手はシーズン最終盤に左膝の前十字靭帯を部分断裂する大怪我を負ってしまっているので、来季開幕時点では今シーズンを戦った選手でこのポジションは河合選手しかおらず、現状チームのウィークポイントとなってしまっている。

左ストッパー
福森 晃斗 36試合先発 39試合出場 得点3 アシスト10 →レンタル中
櫛引 一紀 5試合先発 17試合出場 得点0 アシスト0 →退団(レンタル)濃厚
増川 隆洋 1試合先発 33試合出場 得点1 アシスト0 →負傷

【評】
今シーズンの札幌の軸の一つであった福森選手がこのポジションを主に守った。チームトップのアシスト数だけでなく、チーム内のパス交換ランキングにおいても1位〜9位までが福森選手絡みであり、DFでありながら今シーズンの札幌のゲームメーカー、司令塔は福森選手であったといえる。櫛引選手は福森選手がウイングバックでの出場時に主にこのポジションに入った。福森選手と比べるとパス能力で劣る分堅実な守備を発揮し、櫛引選手がこのポジションで出場した5試合の失点はわずかに2である。

ウイングバック
マセード 22試合先発 23試合出場 得点0 アシスト3
石井 謙伍 13試合先発 27試合出場 得点1 アシスト0
荒野 拓馬 3試合先発 18試合出場 得点2 アシスト2
前 寛之 2試合先発 18試合出場 得点0 アシスト0
上原 慎也 1試合先発 22試合出場 得点1 アシスト0
前 貴之 1試合先発 2試合出場 得点0 アシスト0 →退団(レンタル)
<先発なし>
イルファン 0試合先発 1試合出場 得点0 アシスト0 →退団

【評】
シーズンを通してもっともスタメンが入れ替わったポジションの一つだろう。マセード選手は出場した試合では良い動きをしており、クロスなども非常にレベルが高く、またブラジル人らしからぬ(?)真面目さで守備も頑張るという優秀な選手だった。しかし残念ながら負傷が多く、また得点もなかった。その負傷の穴を主に埋めたのが石井選手で、豊富な運動量を活かし攻守に活躍したが、クロスの精度などがイマイチでアシストがなかった。荒野選手もこのポジションでも計算できる選手であるが、彼も負傷が多く出場試合数を伸ばせなかった。競争は激しいと言えるが、出来ればある程度レギュラーを固定したいポジションではある。

ウイングバック
堀米 悠斗 25試合先発 33試合出場 得点0 アシスト5 →退団濃厚
石井 謙伍 9試合先発 27試合出場 得点1 アシスト0
福森 晃斗 3試合先発 39試合出場 得点3 アシスト10 →レンタル中
ジュリーニョ 2試合先発 34試合出場 得点12 アシスト3
荒野 拓馬 2試合先発 18試合出場 得点2 アシスト2
前 貴之 1試合先発 2試合出場 得点0 アシスト0 →退団(レンタル)

【評】
こちらも右ウイングバック同様、よくスタメンが入れ替わった。序盤は主に石井選手や福森選手が使われたが、夏場以降は主に堀米選手に固定されたので、右ウイングバックほど交代したイメージはない。その中で堀米選手は左ストッパーの福森選手とコンビネーションを使って(チーム内パス交換数1位と3位である)、左サイドを攻略した。惜しいシュートもあったが、ゴールできなかったのは残念だ。ジュリーニョ選手は終盤、左サイドも個の能力で突破しきってしまいたい試合でスタメンで使われ、33節町田戦では左ウイングバックで2得点1アシストと大活躍した。

ボランチ
宮澤 裕樹 26試合先発 31試合出場 得点1 アシスト1
深井 一希 24試合先発 25試合出場 得点0 アシスト1 →負傷、来シーズンは途中から復帰か
上里 一将 13試合先発 18試合出場 得点0 アシスト1 →退団
前 寛之 12試合先発 18試合出場 得点0 アシスト0
堀米 悠斗 4試合先発 33試合出場 得点0 アシスト5 →退団濃厚
稲本 潤一 4試合先発 8試合出場 得点1 アシスト0 →負傷、来シーズンは途中から復帰か
荒野 拓馬 1試合先発 18試合出場 得点2 アシスト2

【評】
前半戦は主に宮澤選手と深井選手のコンビで、深井、稲本の両選手が負傷した後、上里選手、前寛之選手らに出番が回ってきたポジション。特にボランチを主戦場としていた上の4選手が、得点もアシストも非常に少ない。これは中盤でのビルドアップには絡むが、ボランチからFWまで通るようなパスは出さず、比較的後ろに残り気味で追い越していった堀米選手、福森選手らをつかって攻撃を組み立てていったことがわかる。後ろに残っていたおかげで失点が少なかった部分もあるのかもしれないが、もう少し彼ら自身も前線へ出ていって、攻撃に絡んで欲しいところではある。例えば第9節セレッソ大阪戦の稲本選手のゴールや、第19節ギラヴァンツ北九州戦の宮澤選手のゴールなどが、ボランチの選手が最前線まで絡んでいく攻撃が出来ていたシーンであり、迫力のある攻撃が展開されていたと言える。

攻撃的MF
ジュリーニョ 12試合先発 34試合出場 得点12 アシスト3
ヘイス 9試合先発 24試合出場 得点7 アシスト2
荒野 拓馬 9試合先発 18試合出場 得点2 アシスト2
宮澤 裕樹 4試合先発 31試合出場 得点1 アシスト1
菅 大輝 2試合先発 5試合出場 得点0 アシスト0
堀米 悠斗 1試合先発 33試合出場 得点0 アシスト5 (第5節京都戦、3ボランチ気味の試合)
上原 慎也 1試合先発 22試合出場 得点1 アシスト0 (第38節熊本戦)
前 寛之 1試合先発 18試合出場 得点0 アシスト0 (第5節京都戦、3ボランチ気味の試合)
小野 伸二 1試合先発 15試合出場 得点0 アシスト0
神田 夢実 1試合先発 6試合出場 得点0 アシスト0 →退団
中原 彰吾 1試合先発 4試合出場 得点1 アシスト0

【評】
意外な選手が攻撃的MFとして試合に出場していることになっていたので、彼らについてはどの試合なのかを明記した。このポジションでは何と言っても2人の外国人選手後からが大きかった。ジュリーニョ、ヘイスの両選手は共に「違いを作れる」選手で、出場した試合では明らかに攻撃の核の一つとなることが出来ていた。ヘイスがやや負傷がちで、序盤もコンディションが整わず出場試合数はやや少なめだが、来季に期待したい。荒野選手も負傷により試合出場は決して多くはなかったものの、第21節函館での横浜FC戦での1得点1アシストの活躍などがあった。一方やや残念だったのは開幕戦のみ先発の小野選手や、神田、中原のユース出身選手だろう。小野選手はボールタッチは見事なだけに、もっと試合に絡めれば良いが、今シーズンは外国人選手の好調もありなかなか出番が与えられなかった。中原選手はゴールとなったシュートは見事だっただけに、もっとあのような場面を生み出せるようにしていかなければならないだろう。

FW
都倉 賢 40試合先発 40試合出場 得点19 アシスト7
内村 圭宏 24試合先発 42試合出場 得点11 アシスト2
ジュリーニョ 13試合先発 34試合出場 得点12 アシスト3
ヘイス 6試合先発 24試合出場 得点7 アシスト2
荒野 拓馬 1試合先発 18試合出場 得点2 アシスト2 

【評】
体調不良で1試合、累積警告で1試合の計2試合以外は全試合先発の都倉選手と、先発サブ双方ありながらチーム唯一の全42試合に出場した内村選手で計30得点を決め、またヘイス選手のコンディションがまだ上がっていない序盤にはジュリーニョ選手、中盤コンディションが上がってくるとヘイス選手が活躍するなど、誰が出てきても得点が期待できたのは今シーズンの大きなストロングポイントであった。来シーズンも同じくらい活躍してくれれば最高だが、果たして。

中編:他チームの昇格時の各種データの変化