ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

完敗。そう世の中は甘くない。

 前節まで2連勝、6戦負けなしとようやく上に行けそうな気配が漂ってきた札幌。今節は俺達のフクアリ、もとい、本日の厚別ということでフクアリでジェフ戦でありました。スタメンはこちら。

 まあ、殆ど変わらないスタメンでした。
試合は開始直後から一方的な千葉の試合なので、ほとんど札幌について書く場面が見当たりません。
一方的に攻められたので守備については非常によく見えましたけど、攻撃できないんでは得点は出来ませんからね。

 あとは失点した時間も良くなかった。前半は千葉が攻めに攻めるも無得点で終了、となれば気落ちもするし多少は可能性はあったかもしれませんが、前半ロスタイムに失点してしまった。ちゃんとクリアできなかった守備のミスとも言えるといえば確かにそうなんですけど、あれだけ攻められてて失点してなかったのはほとんど奇跡だったと言ってもいいので、そこで失点してしまったのは妥当ではあります。ただ、試合の流れを考えれば残念ではありました。

 ただこれがコンサドーレの今の実力で、別に前の試合、その前の試合などと比べて選手の実力的な部分がダメになったとか失敗したとかとは思えない試合でした。少なくとも、例えば開幕の愛媛戦であるとか、鳥栖戦であるとか、普通にできていたことが出来なかった試合とは大きく違ったと思います。

 札幌はいつもどおりのことをやろうとしていました。そしていつもどおりのことをやった結果完敗した。それだけ千葉も良かったし、その上でそのいい千葉に対抗するだけのチームの実力をまだ兼ね備えてなかった、と考えざるを得ません。そして、こういう試合を通して、より意識を高く持ってレベルアップできれば、この試合も単なる1試合とは違った大きな意味を持ちますし、8月のドームでの千葉戦でのリベンジも現実味を帯びるのかなと思います。選手もスタッフもサポータも、引きづらないで次の試合必ず勝っていこうと気持ちを切り替えて頑張るのが一番!

どうにもならない今日だけど 平坦な道じゃきっとつまらない 君と生きてく明日だから 這い上がるくらいでちょうどいい ―「Wind Climbing〜風にあそばれて〜」 より

★よかったところ

1、岡山一成がデビュー…よかった。個人的に初ナマ岡山でしたが、あんなに試合前に煽ってくれるとはwあれスタメンでもやるのかな、今のところベンチだけどw

2、現時点の札幌の実力がはっきりと分かったこと…今の札幌はあのようないい選手が良いプレーをするレベルの高いチームに対抗する力はないとはっきり思いました。ただそういうチームに対して、まずは実力で近づかなければいけませんし、その上で「いつもどおりではない」ことをやってチームとして勝つということも必要になってくるのかなと思いました。


★課題

1、球際の弱さ…まず一番ダメだったのがここだと思います。特にボランチ。千葉にいいように回された一番の原因がここ。セカンドボールが取れない、ドリブルで突っかかってきた相手に対して1対1で止められない。コンサが2人でアタックしたのに、2人なぎ倒してボールを進めてくるような場面も千葉はありました。1対1、1対2の対戦で負け続けていたら、そりゃあ一方的に攻められるしかないですよね。そういう意味で中盤に芳賀がいなかったのは痛いかもしれません。

2、オーロイを気にし過ぎた?…この可能性はあります。つまり戦略的に負けた。河合にしろ山下にしろサイドバックの2人にしろ宮澤にしろ、かなりオーロイとそのあとの飛び出しについては考えてプレーしている場面が目立ちました。セットプレーのマークも必ず前に出て、後ろからもはさみ込むとか、飛び出してきた奴にゾーンをどう受け渡すかのようなことについても河合山下純平宮澤辺りがかなり試合中にコミュニケーションとっていました。(飛び出された場面の後すぐに話し合っていたので。逆に言えばそういうコミュニケーションを密に取れるようなチームにはなってきたということです)その結果、そこはかなり対応できていたと思いますが、チームとしての重心が後ろに下がりすぎてしまった。それで前に人数が避けずに攻撃できなかった、というのはあるように思います。次戦うときにここはどうするのかはかなり大きな課題になってくるかと思います。

3、相手の早いプレッシャーの前でのショートパスの精度…結局この試合を見てわかってもらえたと思いますが、前節前々説の相手はやはり「J2」にどっぷり浸かったチームであり、今節の千葉はJ1の高いレベルでやれるチームだということです。具体的にあれだけの早いプレッシャーを賭けられたときに、札幌で落ち着いていたのは河合とたまに純平しか居なかった。いつもなら1m、2mパスがずれても通るし、それをカバーできるだけのテクニックが出てきたコンサドーレですが、この試合はそういうズレは許されない試合だったということ。事実千葉の攻撃はほとんど「ズレ」ませんでした。ポストプレーでも普通に回していてもほとんど足元にちゃんとボールが行く。一方の札幌は、前だったり、後ろだったり、すこしずつずれる。それが攻撃の明らかな差になって、試合に反映されるわけです。
 そして、J1の上のチームの試合も見ていると、彼らもパスはほとんどずれません。めちゃくちゃ早く回していても足元にぴったり着く。それは上で戦うために必要な技術なわけです。だからこれはトレーニングするしかない。

4、ホスンのロングキック…短いのが繋げなくても長いの一本で、というのは内村が入ったあとずいぶん札幌の攻撃でも見えてきたところで、それだけ攻撃の幅が広がったと良いこととして感じていましたが、この日はホスンのキックの精度も非常に悪かった。狙ったところに行ったのは4割くらいかな?あとはキックは狙い通りだったけど前の選手がわかってなかったとかもあった気がしますが。あの辺りがもう少し通っていたらカウンター一発で点が取れる場面もあったかもしれない。セービングは非常に良かっただけに、キックは残念でした。