ぉゔぇ記

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札幌誇らしい!!

 前節、やっとこすっとこブービーの富山に勝ち2連勝を果たした札幌。今節は22か月ぶりの3連勝を目指して、強敵ジェフ千葉と対戦です。「俺たちのフクアリ」だったはずなのに、ほとんど何もできずに0‐2で完敗したフクアリでの試合から1か月。同じチームを相手に、5位浮上を狙う今の札幌がどこまで出来るか、どう勝つのかに注目でした。スタメンは以下の通り。

 内村が出場停止明けでトップ下に。砂川が左に入りました。高木純平が右サイドバックで、前節鼻骨骨折した宮澤は今節もスタメンでした。

試合は札幌が珍しく最初から全開で出足が良く、2分の近藤のシュートでコーナーを得ます。そのコーナーを砂川がグラウンダーで中に入れると走りこんできた純平がグラウンダーのミドルでゴールに流し込みます。あっという間に札幌先制。その後も札幌の出足がよく、セカンドボールを拾いますし、相手の突破を高い位置で阻止してそこからのカウンターが目立ちます。対する千葉はオーロイを負傷で欠くにもかかわらず、前線にロングボールを放り込んでいくという攻撃。2m級の選手がいるならともかく、1m80くらいの選手ではまーったく怖くありません。
 15分にはホスンがパントキックで最前線のジオゴへ、ジオゴは千葉GK岡本をかわしますが、ちょっとサイドに流れすぎ。しかし坂本が後ろからジオゴを倒して、坂本にイエローが出されます。その後芳賀の負傷退場もあって、(日高が投入、岩沼がボランチに入り日高が左SBになりました)少し試合は落ち着きましたが、以前札幌のペースは変わらず。最前線のジオゴがしっかりとボールを収めてくれるので、2列目の砂川、近藤、内村が躊躇なく前線に走りこんでいけます。26分には高い位置で相手ボールを奪った近藤がドリブルからクロス、これは逆サイドに流れますが、それを拾った砂川がもう一度クロス。ジオゴの頭を飛び越えて内村が「隠していた(本人談)」という打点の高いヘッド。岡本も触りますがゴールの中へ入って札幌2点目!前半30分にもならないうちにあっさりと2点リードという、予期せぬ試合展開になります。

 窮地の千葉は前半のうちに坂本に代えて青木良太久保裕一に代えて林丈統を投入。事態の打開を図ります。特に林は背丈がある選手ではないので、おそらくこれは「地上戦で戦え」というメッセージだったのでしょう。千葉はなんであれ地力のあるチームなので、この交代後ペースはやや千葉寄りになります。札幌は少しDFラインが引いて対応してしまい、クリアの多い試合展開になってしまいました。ただ、そのように少し押され気味の状況でも、簡単に失点しないのが今年の札幌のとてもいいところですし、さらに今はジオゴというボールを収めてくれるポストプレイヤーがいます。終了間際には内村からジオゴ、近藤とつないで近藤がシュートを打つ場面などもありました。


 後半立ち上がり、千葉はがむしゃらになって攻めてくるかと思われました。しかし、またも出足の勢いが良かったのは札幌でした。砂川のパスをジオゴシュートしたり、日高が最前線まで駆け上がってクロスを入れたりするなど、前半2−0で勝っているチームではないような、勢いのある立ち上がりでした。すると、52分。その流れで得たコーナーを、砂川がニアに蹴ると待ち伏せしていた内村が頭で軽くすらして、ゴール。なんと50分で3−0。願ってもいない大差です。

 この3点目でようやく目が覚めたのか、千葉はここから攻撃を仕掛けてきます。とくに62分の青木孝太シュートは、山下が軽くかわされてしまい、GKと1対1になって危ない場面でした。ホスンが止めましたけど。その後も佐藤勇人のミドルや、マークミリガンのミドルなどで積極的に来ます。
 しかしここをある程度耐えた札幌は、70分ごろからもう一度チャンスをつかみます。
コーナーの流れから砂川のクロスにジオゴが頭で合わせたのを皮切りに、ジオゴポストプレーから近藤、内村、砂川、宮澤らが有機的に絡んでチャンスを作り出します。特に79分、ジオゴ→宮澤→近藤とつないで近藤が中のジオゴに合わせようとした場面などは素晴らしい攻撃だったと思います。

 そして87分、岩沼からのロングパスを見事なトラップをした古田が中に切れ込んでシュート。これが決まってなんと4−0。そのまま試合は終了し、フクアリの「倍返し」で札幌が見事に勝利。これで3位との勝ち点差4の5位に浮上です。高らかに5強時代を・・・宣言しませんけど。次の試合が大事ですしね。次勝たなかったら何の意味もないので。



★よかったところ

1、出足の早さ…今日は今シーズンおそらく一番気合が入っていたのではないかと思います。前半、後半とも球際の争いで負けたりする場面は少なく、最初からガンガン行くことで千葉を圧倒したといえます。

2、ジオゴと内村の関係…内村も言っていましたが、まだ練習している回数は少ないのに、非常によい連携で距離感が良かったです。今後が楽しみです。

3、クロス精度…まさかこれを褒められる日が来るとは・・・!この試合札幌にワロス的なしょぼいクロスはほとんどなかったのではないでしょうか。ジオゴの存在もしかりですが、クロスが合えば得点につながる確率が増える、という当たり前のことなんですがね。それをしっかりと実現できたのはよかったです。


★課題

1、勝っているときのボール回し…特に後半の3点目を取った後、相手の攻撃をかなり受け止めてしまったように感じています。もっとピンチを少なくすることはできたと思いますし、そのためにはクリアだけではなく自陣でつないで相手をいなすということが必要になってくるかと思います。