ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

センター試験概観(自分で解いたもののみ)

 受験生諸君お疲れ様でした、と言ってもすぐに2次試験が始まります。そしてセンターから2次試験の間が期間あたりで言うと一番成長すると思います。なので引き続き頑張ってください。ここでD判定を合格に持っていくことくらいは出来るものです(実体験)。切に応援しております。


 とりあえず昨日国語、英語、数学1Aを自分で解いてみたので、あれこれ思ったことを書いておきます。これから受験する高校生などは多少役立つかもしれない。読んだ時にはもう遅いかもしれないが。ちなみに私の点数は国語149/200(うち現代文93/100、古文22/50、漢文34/50)、英語200/200、数学1Aが61/100です。

国語:現代文部分が例年より難しいと言われていますが、何が難しかったかといえば、文章そのものが読みにくかったことにあると思います。大問1は小林秀雄形而上学云々の話は国語の教科書にも載っているはずですが)の小林秀雄らしい文体で、さらに受験生はあまり馴染みがないであろう刀の鍔についての話である点が読みにくいと思われます。大問2は牧野信一という大正時代の作家の小説で、昔の小説にありがちな外来語の表現を使っている辺りが読みにくいでしょう。この読みにくさに、本来やるべきことを忘れてしまった受験生はここでかなり得点を落としたのではないかと思われます。
 ただし落ち着いてみると、設問自体は決して難解ではなく、2つに絞ることは文章の該当部分を正しく探せれば容易。あとは文章を精読して、異なる部分を精査していけば、間違う問数は少なく抑えることが出来たのではないでしょうか。漢字も「空漠」「森閑」など、やや受験生には馴染みが薄そうな単語が問われましたが、文意を正しく捉えることが出来ればなんとなくそのような意味、であることは想像がつくはずです。

 一方古文漢文は、自分がほとんど完全に忘れていることもあり、それほどあれこれは言えないのですが、そのほとんど忘れている自分でも古文の問1、問2のあたりはほとんど間違わなかったわけですから、やはりこのような単語、文法の問題は正答が必須でしょう。マドンナ古文でもやって「けりつきたりぬ用済みさ しつこくされるはけむたしね フラれたリーさんさみしいよ」などと呪文でも唱えてなさい。
 漢文は、自分は1問間違えましたが、問1のような、漢字を熟語の意味で捉える読み方はかなり王道になるかと思います。あまり学校では教えませんが、現代語と漢文をリンクさせるのはこの読み方が一番です。あとは漢文はなんとなく左遷される人が多い気がします。李白とか杜甫とか孟浩然とかなんか有名な詩人の人は大概左遷されている気がします。その辺のウラ知識なんかもちょっと兼ね備えておくと勉強が楽しいような楽しくないような気が致します。「『国破れて山河あり』の前にお前が敗れてんじゃねーか!」みたいな。

 全体として言えることは、文章量が多いです。だから、これから受験する人はなるべく早く文章を読めるようにしなさい。別に早く文章読むのは目を早く動かして速読しろとかそういう話ではなく、長文を読んで頭のなかで大体大意を考えながら読むのに慣れなさいってことです。つまり、どの教科の時でも文章いっぱい読んでると、読むのが早くなるから楽だぞってことです。



英語:自分が得意なのを除いても、これは高得点を狙える問題。特に第1問と第2問はなるべくノーミスで突き進みたいレベルです。イディオムも超基本的なものしか出てきてませんし、文法事項も平易。ここで間違えるのは間違って覚えているか単なる知識不足(つまり勉強が足りん)だと思います。これからの受験生は今年の第1問、第2問程度のレベルは100%解けるくらいには学習してください。そこらの構文問題集(即戦ゼミ8とかいうやつだったはず)と単語帳(DUOか速読英単語みたいなの)をガッツリやって基礎的な部分は完璧に覚えれば、第2問まではほぼ確実に満点です。
 第3問以降は一応長文ということになっておりますが、それにしても、センター英語ほど英語を「読まなくても正解できる」英語の試験ってなかなかないんじゃないですかね。かなりいらない文章がいっぱいあって、該当部分だけ読めば、1つの設問につき2行〜5行くらい英文読めばいっちょあがりなんじゃないでしょうか。しかもその該当部分もわかりやすいし。少なくとも国語の現代文とは雲泥の差ですよ。
 例えば説明しやすいやつで言うと、第3問の問1なんかはLukeの一番最後のセリフだけ読めばわかりますよね。第4問Aの問1(A)も国名が出てくるところまですっ飛ばして読んで、国名が出てきたらいきなり答えですからね。読まなくちゃいけないのって「Table 1 shows,Senegal and Ghana, for example, have very low numbers of doctors and nurses per 10,000 people.」だけで、セネガルは表に乗ってるから次に10000人あたりの医者や看護師が少ない国はもうガーナ確定ですよね。これで答えが半分に絞れちゃう。
 センターの英語はこういうのが非常に多いので、まじめに読むだけバカをみると思うんですよね。後ろの設問見て、聞かれたこと捉えて文章に戻って、ななめ読みして該当部分っぽい単語を見つけ出したらそこの周りの文章だけしっかり読むみたいなので実際解けてしまうので、英語よりむしろ論理的な思考みたいなのを鍛えたほうがいいんじゃないでしょうか。無論最低限文章は読めなきゃ話にならんですが。最低限ってのはいざとなったら第6問の文章のよくわからない固有名詞すっ飛ばして、大体意味とって読める程度です。その程度までは英語の勉強をしたほうが良いでしょうね、当たり前ですが。
 あとは、パラグラフリーディングの基本的な考え(トピックが段落頭に出てくる)みたいなのは最低限知ってたほうがラクかなあ。ななめ読みするときに僕は段落頭だけ読んで書いてなさそうだったら次の段落って方法を採用してます。


数学1A:こちらも難化したということです。今年のセンターはあんまり受験生には優しくなかったのかもしれません。まあ第1問は平易な計算問題。これくらいは文系の俺ですら出来るのですから、確実に得点をとっておきたいところでしょう。第2問は動点問題ってやつですね。点Pが動く。こういうのは図をきちんと書けるかどうかに尽きると思います。特に理系の数学が出来まくるような人たちはこういうのをなんとなく頭のなかで考えちゃうこと出来るかもしれませんが、我々文系はこういうのはもう図を書いてイメージするのが一番です。幸いy=-xとかy=10xとか、中学生でもわかる比例の図を書くだけで良いので、そこから「文字で考える」事が出来れば、あとは2次関数の最大最小の問題です。これもまた2次関数のグラフを書けばよいわけで、そうすると大体イメージが掴めます。数学の出来ない文系は、せめてフリーハンドでグラフやら図やらをさっさと、ある程度綺麗に書けるようになると、まあわからなくてもわかるような気になれるし問題もそれなりに(半分くらいは)解けます。第1問くらいの計算がさらっとできて、図をさらっとかけるようになれば高校の数学のテストで赤点取ることもなくなります。マジで。

 第3問は自分が三角関数をほとんど完全に忘れてしまったからなんもいえねえ。sin30°=1/2とかしか覚えてない。まあこれもそれを覚えて、なんかいくつか合ったはずの加法定理とかなんかそういうのを覚えて、図をちゃんとかければ(2)の途中くらいまではいけただろうと思います。よくわかりません。昔から苦手でした。二項定理と三角関数複素数平面。第4問は確率で、これはむしろ文系の人は得意になれるはず。ただのリクツの問題なので、なるべくたくさん正解を目指したいところです。コツを簡単に言うと「全部で何通りあるのか」「並び替えの順番を気にする必要があるのか」の2つだけを考えればよいのです。センターくらいならそれで大体解けます。苦手な人は確率のいい参考書を(細野さんとかいう人のが良かったかと思う)探して読みなさい。