都倉のスーパーヘッドは「手と目で取ったゴール」だった
第24節松本戦、ノミネートゴールにも選ばれた、都倉賢選手のスーパーヘッドで見事に1-0で松本を撃破、首位をキープしたコンサドーレ札幌。ペナルティーエリアの枠あたりからのヘディングということで「なんだ都倉の体幹と背筋!?」「あそこからヘディングを決めるのは他には中原貴之くらい」「都倉の筋力はJ1レベル」「というか日本人じゃない」などの賛辞がネット上でも飛び交っており、都倉のパワーとヘディングに注目が集まっているわけですが、都倉の個の力だけでなく、ちゃんとチームとして取ったゴールであることを確認しました。
ゴールはスカパーの画面の時計で14分52秒なわけですが、その25秒ほど前から確認してみましょう。
実は松本は前半から都倉に激しくプレッシャーに来ており、前線から追い出してしまって、都倉はマイボールにもかかわらずなんと自陣にいます。(青丸が都倉)
ここまで下がってきた都倉に対し、菊地は手で「お前は前へ行ってろ!」という指示を出します。2回出してます。(青丸が菊地)
菊地が縦パスを入れ、そのこぼれ球がヘイスに収まったところでようやく自分の前にスペースを見つけた都倉。この時、アシストすることになる荒野は、ボールというよりは都倉を見ていることがわかると思います。(青丸が荒野)
ボールが上里、荒野とつながって荒野が前を向いた瞬間、FW3人は全員手で呼んでます。個人的には中央にいる内村選手が相手DFを引きつけたことが一番大きいと思っています。
ということで、コンサドーレの選手たちの手と目の動きで、しっかりゴールを演出していることがわかります。都倉のスーパーヘッドも、ちゃーんと「みんなで」点を取ってるんですね!