残留圏内になんとか食らいついているコンサドーレ
2017年シーズンのリーグ戦は6試合を終えて、コンサドーレはここまで2勝1分3敗の勝ち点7。とにかくJ1残留することが最大にして最高の目的となっている今季、最終的な結果はともかくとして、ここまでは「J1でも戦えないことはない」「箸にも棒にもかからないことはない」「残留を争うことは出来そう」という様相を呈しております。けが人も多発する中、「コンパクトな守備」と「素早いカウンター」、「都倉賢の高さと強さ」を武器に必死に戦っているチーム。まだ序盤も序盤ではありますが、ひとまず過去2回のような大失敗(と言っても補強費から考えると致し方なかったのでしょうが)は逃れていることを喜んでもいいのではないでしょうか。
深井の大怪我
ルヴァンカップの第1節で磐田に、リーグ戦の第4節で広島に勝利し勢いに乗っていきたいところでしたが、第5節甲府戦で深井一希が負傷してしまいます。彼にとっての膝は過去にも複数回メスを入れている古傷。圧倒的な才能がありながら、負傷に苦しんでいます。またも今季絶望となる大怪我は、暗い未来を予感させてしまう出来事。過去のコンサドーレも、山瀬、曽田、芳賀、イ・ホスンなど、チームの主軸となる戦力をJ1で負傷で欠いてしまい為す術もなく降格してしまいました。今季もすでに稲本や増川などを欠いてしまっている中、またか…と思ってしまうサポーターも多かったことと思います。甲府戦を終えたサポーターの雰囲気も、チームが残留を争うであろう相手に負けてしまったこと以上に、深井一希が負傷してしまったことについての暗さが一番大きかったように思います。
リバウンドメンタリティと自分たちの立ち返る場所
そんな中迎えた第6節の東京戦。前節の不出来そのままに、開始10分も経たないうちに先制ゴールを許してしまいますが、そこからのコンサドーレの姿が、過去のJ1在籍時とは違いました。先制されても焦らず、昨年の強かった時期のサッカーに立ち返れていること。やられたもへこまず反発して戦えていること。昨年居た選手が軸になって、補強選手がそこに上積みを乗せられていること。確かにまだチームとしてのバランスが取れている状態とは言えず、戦力的にもギリギリのところで戦っていることは否めませんが、胸を張ってJ1で戦っていると言える、誇れるチームの姿でした。
都倉選手が逆転ゴールを決めて、カメラに向かって指で8を作り「深井!頑張れよ!!」と叫んだ声は、サポーターの想いと全く同じもの。一体感を持って、誇りを持って、これからもチームが戦えるような応援をしていきたいと強く思うのでありました。