ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

You’ve come a long way.

  You've come a long way.

直訳すると、「あなたは長い道のりをやってきた。」そこから転じて、会話では「あなたは大きな進歩を遂げた、頑張った」という意味。

 

 2013年、J2に落ちて強化費3億円だったチームが、J1に上がり、残留し、ルヴァンの決勝に進出し、強化費18億円と6倍の規模になったのは、間違いなく野々村社長があってのことでした。

 独特の胡散臭さ漂う語り口で、公表できるギリギリのラインの情報をサポーターに届け、ビジョンを共有し、「サポーターは一緒にチームを作る仲間」「スポンサーじゃなくてパートナー」という考えをクラブ全体に浸透させてくれました。

 「札幌はもっと上にいていいクラブ」と言いながら、「それを実現するためにはこれだけのお金が必要」という現実も常にセットで伝えて来てくれました。そのためにどうするのかをみんなで考えよう、みんなで作っていこう、という姿勢が社長就任時から今までずっとブレてこなかったことが、野々村社長の一番すごかったことなのだろうと思います。 

 

 ふと振り返ると、2001年にJ1に残留し、その時のキャプテンであったにもかかわらず戦力外通告、そして引退。今回はコロナ禍の中で、社長(会長)としてまだやるべきことが多かったところをチェアマン就任。野々村芳和という人は、いつも志半ばで次のステップに踏み出さざるを得ない人なのかもしれません。でも、毎回そのステップごとに一定の成果は出してきた人でもあります。次はJリーグを統べる立場として、また少し胡散臭い口調で我々Jリーグサポーターにビジョンを提示してくれることでしょう。

 

 You’ve come a long way,ノノさん。We both still have a long way to go.

行ってらっしゃい、またいつか。