ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

40週後の俺たちのために。

 

未来はいつだって今の続きだ。

一つの出来事で、未来は変わる。

一つの行動で、一つのことばで、一つの決意で、変わる。

 

だから今を頑張るのは未来のためだ。

未来の自分が悔いなくやりきれたと思えるように。

楽しかったと思えるように。最高だったと思えるように。

今の一つ一つを大事にしよう。目の前に真剣になろう。

 

 精一杯応援しよう。

めちゃくちゃ楽しんで飛び跳ねて歌おう。

いっぱい見たことがない景色を見よう。

新しくなったチームを愛そう。 

 

40週後に笑えるように。今日から。

That which does not kill us makes us stronger.-Friedrich Nietzsche

センター地理Bのムーミン問題を地理学年トップ(10数年以上昔)が解説してみる

 今日から大学受験生はセンター試験だったようです。受験生はこんなブログ見てないでさっさと気持ち切り替えて明日ないしは二次試験の準備をしなさい。

 で、センター試験の社会って毎年どの科目もなんかちょっとネタを入れてくるんですが(受験生にとっつきやすくしてあげているとも言える)今年はこんな問題だったようです。

 

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 Twitterではムーミンがフィンランドだって知らないから間違えましたみたいなアホなこと言ってる人も散見されたようですが、まあぶっちゃけ言うと「その程度の一般常識もねえのか」とも思わないではないですが、仮に知らなくても地理Bの学習の範囲で十分解くことが出来ますので、ちょっと解説してみますね。

 まずアニメーションの方ですが、ムーミンを仮に知らなかったとしても、もう一つのアニメ、「小さなバイキング ビッケ」の「バイキング」がポイントになるでしょう。ヴァイキングは北欧を主な拠点として主にヨーロッパの西海岸を荒らし回った海賊として有名であり、民族的にはデーン人やノルマン人等、時代的には大体カール大帝の頃からノルマン・コンクエスト(要はイングランドの始まり)の辺までであり、時代的な方については世界史を多少勉強していれば間違いなく分かるものですが、民族的にデーン人やノルマン人が多い、という点については普通にご存知でなければまずいのではないかと思います。よってムーミンフィンランド小さなバイキングビッケノルウェーとなるので、アニメーションの正解は「タ」です。

 

 次に言語の方ですが、ここでは上に出てきているスウェーデン語との類似性が大きなポイントになります。スウェーデン語が「Vad kostar det?」、Aは「Hva koster det?」とよく似ていますが、Bは「Paljonko se maksaa?」と全く異なる言語のように見えます。地理選択者は必ず学校の授業の最初の方で「民族、語族」について学習したのではないかと思うのですが、フィンランドスウェーデンノルウェースカンジナビア半島の3カ国で、フィンランドだけがいずれも異なることはおそらく教師に重要事項として説明されています。少なくとも僕はまだ覚えているくらいはっきりとされました。

 

 フィンランドはどちらかというとややアジア系の血が入っており、仲間の民族としてはハンガリーマジャール人などが挙げられます。今でこそコーカソイドの特徴が多いですが、我々アジア人と同じモンゴロイドの血もはいっているのです。つまり東欧を北上してきて、ロシアやバルト三国側からスカンジナビア半島に入っていった人たち、という理解をしていれば良いです。当然、語族的にもウラル語族という分類がされているはずです。

 それに対しノルウェーフィンランド、あとあの辺りの国で言うとデンマークもそうですが、彼らは民族的にはゲルマン系コーカソイドであり、要はナチュラルブロンドの髪に白い肌、であります。先程のヴァイキングでもわかるように、ヨーロッパの北西部に主に居住している人たちです。語族的にはインド・ヨーロッパ語族。たしか拙い記憶ではそのあとゲルマン語派だったか北ゲルマン語派だったかそんな分類があった気がしますが、まあとにかくフィンランドスウェーデンノルウェーでは民族的にも言語的にもフィンランドだけ別物で、スウェーデンノルウェーが一緒、とわかっていればよいでしょう。よってスウェーデン語と似ているAがノルウェー語、全く異なるBがフィンランド語(正式にはフィン語ですかね)になるので、言語の正解は「B」となります。

 

 以上の判断から、正解は2となります。ムーミンがどうこうというより普通の地理の問題ですし、しかもわりと基本事項になるので、ムーミンのせいで解けなかったというのは自分の勉強不足だと思ってください。以上です。

自らサイクルを回せる喜びを。

 この記事は北海道コンサドーレ札幌Advent Calendar201712月14日分の記事です。毎日様々なブログ記事が更新されていき、面白いので、ぜひ他の日の記事も御覧くださいね。

 さて、アドベントカレンダーに登録したはいいものの、こんな幸せなシーズンの終わりに何を書けばいいのか本当にわからない。最初はエモいの書こうかと思ったんだけどキャラじゃない。そしてコンサドーレの決定力の高さについて書こうかとも思ったんだけど、別の方が書いちゃったんで、本当に困った。絶対俺のよりちゃんとしてるし、このデータ解析した人のブログ。というわけで、なんかよくわからんけど適当にエッセイにします。

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 今年のチームを取り巻く空気感が好きだった。一体感をもって、というのはかなり前からコンサドーレのサポーターが目指してきたことのひとつだと理解しているけれども、今年はそれが体現できたように思えた。「J1に残留する」という確固たる目標があって、そのことを選手も、スタッフも、クラブの運営の人達も、スポンサーも、サポーターも、マスコミも、もっと言えばコンサドーレにそれほど興味がない道民の人たちも、たぶん理解していた。だから、多少負けが込んでも心が折れることはなかったし、J1で勝ち点を積むことの価値をみんなが知っていたから、1つの勝ちを大きく喜べた。

 

 なぜ「残留」という目標を共有できたかと言えば、それ以前の不幸な歴史もみんなが共有していたからだ。3度のJ1最下位での降格。「頑張って昇格→ボコボコにされて自信も戦力も金も失っての降格→前回昇格時よりも予算や選手がいない状態での再スタート」これがここ15年くらいのコンサドーレの通ってきた道だった。監督や選手も、「変わる」のではなくて「変えざるを得ない」というサイクル。なんとかして、この流れを食い止めなければならない。上がっても1年ですぐ落ちるようなチームではこの流れを替えることは出来ない。不幸な歴史の共有が、今年の一体感の醸成に一役買ったとすれば、あの賽の河原の石積みも無駄ではなかったのだろうか。

 

 どんなチームにもサイクルというものが存在する。今年のJリーグだと、ガンバや広島はサイクルの終焉というものが分かりやすかった。どちらも数年前にはタイトルを獲得した強豪。でも、強い時期は終わり、広島は今年ほぼずっと降格圏での戦いを強いられたし、ガンバは後半戦は2勝しかできなかった。プロスポーツの世界で花開ける事自体が貴重で素晴らしいことなのだけれど、その花開いたチームを仮にそのまま維持したとしても、選手は毎年1歳ずつ年をとる。だから同じチームは二度と存在しないし、強さを維持するのは本当に難しい。

 

 じゃあコンサドーレのサイクルはどうなんだろう。上がり目なのは確かかもしれない。J2優勝→J1で16年ぶりの残留なのだから。でもその上がり目のピークがもっと先にあったのかもしれないし、もしかすると今年だったかもしれない。これは後になってみないとわからないことだ。四方田さんが監督になって2年半が過ぎた。前述の長谷川監督がガンバで3冠を獲得したのは就任2年目。森保監督が広島でタイトルを取ったのは1年目2年目と4年目。ネルシーニョ監督が神戸で最も強かったのも、2年目のセカンドステージ(全体の2位)だった。今挙げた監督たちは、みんなJ1でタイトルを取った名将たちだ。当然クラブ側も契約を延長し、そして彼らはそのクラブでのサイクルの終りを迎え、皆最終的にクラブを追い出されることになった。

 

 コンサドーレは、良い流れで自ら監督を変えた。それが成功するのか、それとも失敗に終わるのかは後になってみないとわからない。でも、成績不振で四方田監督を交代させるというサイクルの終わらせ方ではなく、チームをより成長させるために、前向きにサイクルを終わらせることが出来たことは間違いないし、そのようなことが出来るチームもそう多くはない。「変えざるを得ない」から「変わっていく」クラブへの成長を喜ばしく捉えたい。次に皆で一体感が持てる目標は、きっとすぐに見えてくるはずだ。