ぉゔぇ記

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北海道コンサドーレ札幌歴代外国籍選手図鑑・前編(2007~2012年入団選手)

みなさんこんにちは。note界隈でなんかすごく流行ってて面白いので僕もコンサドーレでやりたいなと思いました。

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なんで2007年からかっていうとそりゃ三浦俊也がいたのが2007年からだろっていうのと、あとノナトを入れたかったからです。あとサロモンとかゴッドフレッドみたいな練習生は入れてません。彼ら何年だっけ…?抜けはないようにWikipediaで一応チェックはしましたが抜けてたら教えてください。

 

ダヴィ(07~08)

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半年250万だかでアマゾンの奥地から連れてきたら2年後に1億円で名古屋様に売れた孝行息子、というか孝行馬。(ブラジル時代の相性が馬らしい)たかだかシーズン前の練習試合で「お前らにとっては練習試合かもしれんがこっちにとってはW杯と同じなんだ!」などと叫ぶ謎のやる気を見せ(そして川崎のフランシスマールを怪我させた、大変すまんかった)、フィジカルの強さと左足の必殺ひづめシュートでエースとしてJ1昇格に大貢献、またJ1ではダントツ最下位のチームでもリーグ2位の高得点を叩き出した。当初はただのフィジカル魔だったのがだんだんドリブルもシュートも上手くなっていったので札幌が育てたと言っても過言ではないだろう。

札幌ドームでポテトばっかり食ってた(のをスカパーに抜かれた)嫁がいるが、後にカタールでその嫁がストーカー被害に遭ったらしく激怒していた。札幌のあとは名古屋、ウムサラル、北京国安甲府、鹿島、松本などと転々とし、去年ギラヴァンツ北九州でちょっとだけ頑張っていたが寄る年波による衰えは隠せなかった模様。味噌ラーメンを好み、ボールが自分の意図しない方向に来たとき「そうじゃないって言ってるしょやー!」などと北海道弁で叫ぶめんこいヤツだった。

 

カウエ(07)

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ダヴィと一緒に来て、同じく謎のやる気を見せていたが、ダヴィ程は活躍できなかったボランチ。頭がよく、確かトリリンガルだったし、日本語も半年ほどでかなり上達、サポーターとも日本語で交流できるレベルになっていた。いいやつだった記憶はあるがプレーは正直あんまり記憶にない。退団後はアメリカでプレーしたらしいが詳しくは不明。

 

ブルーノ・クアドロス(07)

経験なキリスト教徒、ポニーテールのイケメンセンターバック、青野さんことブルーノ。ちょっとファンキーな外国籍選手が多い札幌の中で数少ない「まともな」人。2007年はレギュラーとしてクレバーな守備を見せほぼ全試合に出場するも、なぜか翌年の構想から外れてFC東京へ移籍していったし、そのせいもあって札幌の守備は翌年崩壊した。ただ本人も翌年は怪我で活躍はできなかったみたいだが。

今はまともさを活かして(?)ブラジル人たちに日本に慣れてもらう役目も負ってもらおうみたいな感じで札幌のコーチをやっていて、元外国籍選手として現在唯一クラブに残っている。昔よりデブった。「神様の祝福を」ってサインをする。

 

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イタカレ(07)

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しまふく寮のブラジル人コック、得意料理はフェジョン。写真の右側。ピッチの上では奇声担当で「キエーッ」と叫んでボールを呼ぶ。試合での活躍はダヴィが出場停止の試合で出てきて決勝点を事実上アシストした1試合だけであるが、結果的に昇格に貢献した。札幌を退団後ボリビアで活躍したという話を聞いてはいるが定かではない。ちなみにこの写真は俺が成田空港にお見送りに行ったときに撮ったやつだが、ブルーノと2人で国内線に危うく乗り換えるところだったのを俺がそっちじゃない!って教えて国際線に乗せたのを覚えている。

 

チョン・ヨンデ(07~08)

日本生まれだけど韓国籍ボランチサイドバックを双方ハイレベルでこなす、ポリバレントですごく真面目な人で、三浦俊也にはクローザーとして重用されていた。あと一回天皇杯か何かで先制されたあと藤田征也に替えて投入されて「高い位置でボールを奪わせてショートカウンター」をすることで追いつき、勝ち越したのは俺の中の三浦俊也ベスト采配として名高い。札幌を出たあとは横浜FCで活躍、その後引退。栃木シティフットボールクラブ(栃木SCではない)の監督をやっていたが成績が振るわず赤帽岸野さんに取って代わられたとのこと。

 

アルセウ(08)

柏とか山形にいたあいつ。札幌にはいなかったはず。前代未聞のキャンプ中に退団。

 

ノナト(08)

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実はシャイなデブマタドール。ECバイーアのレジェンド。一応試合前のシュート練習はうまかったのでシュート技術は間違いなくあったのだと思われるがいかんせんデブすぎて全く走れなかった。サテライトではダイビングヘッドを決め一部アホサポーター(含む俺)に「う!てほ!ノナテマタドー!」とバイーア時代のチャントを延々とやられてはにかんでいたので可愛かった。点も脂肪も取れないままシーズン途中で退団。

 

クライトン(08~09)

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目の離れたムチムチおしりの、独特のリズム感を持ったキックの上手いおっさん。アルセウが前代未聞の2月退団をしたあとに連れてきた割には結構なビッグネームだったが、ボランチとしては守備力が弱く、トップ下としては前線に絡めず、FWとしてはスピードや高さが不足しているという帯に短し襷に長し感もあった。それ故所属している間にチームが強いことは残念ながらなかった。

「札幌には宮澤がいるから大丈夫」という予言をして09年シーズン途中で怪我の治療を理由に退団。実際はアトレチコ・パラナエンセに移籍したかっただけっぽいが。今や宮澤は押しも押されるチームの主将なので予言は当たったし、見る目があるのかもしれない。コーナーキックとかを蹴るときにサポーターを煽るのが上手いし、見ていて楽しい選手ではあった。

 

アンデルソン(08)

ノナトがあまりにデブだったので切って連れてきたガタイ良い系FW。ガタイは良かったしそんなに下手でもなかったとは思うがいかんせんチームが弱すぎたのでそこまで活躍もしなかった。顔がなんか怖かった。

 

エジソン(08)

C契約。なんか足が速いとかそんなんだった気がするけど忘れた。寮で横野純貴と仲が良かったことだけ覚えてるけど横野は大体のブラジル人と仲が良かった気もする。

 

キリノ(09~10、12)

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スウェーデンからまあまあな金を払って連れてきたらしい初期石崎コンサドーレのエース。足が非常に速いがフィジカル的には貧弱で後ろからのボールは全く収まらず、しかしまあまあ点は取るという絶妙な使い勝手の悪さだったが、今の札幌とかならもう少しうまく使えたのかもしれない。一番のいい思い出は厚別のゴール裏の陸上トラックのところにビッグフラッグを広げておいた試合で、PKでゴールを決めてそのビッグフラッグの前にひざまずいて両手で点を指さしたゴールパフォーマンスで、アレはくっっっっそカッコよかった。2011年は韓国へレンタル移籍、翌年復帰するも、シーズン途中で湘南へ完全移籍、その後甲府、大分で活躍。去年は鹿児島に在籍し、今年はマレーシアでプレーしているらしい。

湘南でキリノのモヒカングッズ売ってたな、そういえば…笑

 

ダニルソン・コルドバ(09)

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ダヴィが名古屋に売れた1億円の4分の1くらいを投資して、今度はコロンビア人の有望株を連れてきたらまたまた名古屋様に高額で売れた選手。(レンタル延長に次ぐ延長でチビチビと支払われたが総額ではまあまあ行ったはず)ピクシーが鮎を食いに来た岐阜で大活躍しちゃったので目をつけられた。

フィジカルの鬼、左足の爆発的なシュート、ダッシュも速いなど明らかに凄い選手であることは誰もがわかったが在籍時のチームの出来が微妙であった。その獰猛そうなプレーとは裏腹に非常に優しい目をしており、動物に例えるとサラブレッドであるという自分近辺のもっぱらの噂であった。中払選手(当時福岡)の演技のせいで退場になり、ピッチレポーターに「バチーンとものすごい音がしましたよ!」と幻聴を聞かせるも、後の福岡在籍時に中払に「アレは別に当たってなくて僕の演技でした」と明かされたエピソードもある。中払と森●みきは許さん。

名古屋ではチームのJ1初優勝に貢献し、長年に渡って活躍。その後福岡に在籍。今は多分母国コロンビアにいる。

 

チョウ・ソンファン(09~10)

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当時「なんで去年あんなデブFWを連れてきたんだよ!どう考えてもこいつ連れてきてたら勝負はできただろうが!(知らんけど)」と言う気分にさせられた、高い、強い、上手いの三拍子そろったスーパーな韓国人センターバック。当時札幌の選手はだれも試合の中ではできなかった、相手のロングボールをヘディングで跳ね返すだけでなくそのまま頭で味方にパスをする、というプレーができるだけですごかった。(プロの試合でその程度で驚くのもどうかとは思うが当時の札幌はそうだったのだ)しかしチームはいまいちなまま、2010年に退団すると母国の強豪、全北現代に入団。2011年にはKリーグベストイレブン、またチームもACLで準優勝し、韓国代表にも選出されるなど、明らかにJ2にいるレベルの選手ではなかったことははっきりとした。本人も何故俺は札幌であんな無駄な時間を…と思ったかもしれないが、彼のようなレベルの選手をJ2で見れたことは良かったと思う。

 

ハファエル・バストス(09)

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FC東京にテスト参加するも当時の東京監督のJFK氏が「守備ができない」だか「運動量が足りない」だか言ったとかで札幌にお鉢が回ってきたブラジル人MF。札幌としてはクライトンの後釜として獲得。当初はあまりフィットしなかったものの、シーズン終盤には強烈なミドルシュート、パスの正確性など随所に技術を発揮するようになった。特にサガン鳥栖戦でのミドルシュートダニルソン以外ではほぼ見たことがないスピードのボールがネットに突き刺さった。札幌退団後はルーマニアのCFRクルジュでUEFAチャンピオンズリーグにも出場しているので実は結構すごかったのである。

 

パク・ジンス(10)

なんか韓国の有望な大卒選手を新卒で取るみたいな話で来たのは覚えているが、特に活躍もせず、退団後も特に活躍していないようである。2試合出場しているらしいがプレーは申し訳ないが全く記憶にない。

 

李漢宰(10)

在日三世ともなれば北朝鮮籍でもここにいれていいのかみたいな感じもないではないが北朝鮮代表だしな。札幌では怪我でほとんど出場がなかったので残念だった記憶。退団後は岐阜を経て現在は町田に所属。てかまだ現役やってたのか、すごいな。

 

イ・ホスン(11~14)

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札幌の韓国人大当たりGK1人目。来日早々に正GKの座を獲得し、2008年以来3年ぶりのJ1昇格に大きく貢献。しかしJ1でも正GKとして活躍していた2012年、アキレス腱断裂の大怪我を負ってしまいその後1年半以上試合に出ることはできなかった。彼が怪我をせずにいたとしても札幌がダントツ最下位で降格することは変わらなかったと思うが、失点は15点位は減ったんじゃないかとは思う。それでも得失点差マイナス48とかだけど。2014年に復活、金山隼樹と競ってゴールマウスを守った。退団時のメッセージは今も札幌サポーターの胸を熱くするであろう。彼の活躍がなければソンユンを取ることもなかったかもしれない。現在はKリーグ2部の全南ドラゴンズで活躍。Instagramでたまに彼の投稿を見ることができる。

 

ブルーノ(11)

クアドロスじゃない方。背番号5のボランチ。特に記憶に残っていない。記録を見たら6試合出場0得点なので記憶にも残らないのは仕方ない。

 

アンドレーニョ(11)

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すばしっこく動く左利きのトップ下の選手だった記憶はあるがそんなにフィットしてなかったと思うしプレーの記憶もそんなにない。札幌に来る前、2008年に徳島にもいたことがあるらしい。シーズン途中で移籍退団。

 

アゴ(11)

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DFとして獲得したはずなんだがチアゴ大作戦とかいって前線のパワープレーで主に使用された記憶がある。ついでに成功率はそんなに高くなかったとも思うが。その昔京都ではレギュラーとして活躍したらしいが札幌ではその程度のネタ的活躍しかしていない。

 

レモス(11)

秘密兵器として入団。1試合も出ることなく秘密のまま退団。その後岐阜、青森に所属。東北2部のラインメール青森では8試合13得点と大活躍しているが東北1部では11試合2得点なのでまあJ2では秘密のままだったのも必然と言えよう。てか2011年はホスン以外全員ひどいな。さすが金が全くなかっただけある。

 

ジオゴ(11)

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と思ったら彼がいたか。自分で点を取ること以外は結構何でもできる、ドイツでの大迫を10分の1希釈したような選手。石崎信弘監督待望のポストプレーヤーで、彼にボールを放り込み収まったボールを裏に抜けた内村がシュートして点を取る、というのが2011年札幌のシーズン後半の主な攻撃パターンだった。記録では15試合3得点らしいが、チームに与えた好影響はおそらく10点以上の価値はあったと思う。ゴールを決めるとカラスが羽ばたくパフォーマンスをする。なお翌年は退団して徳島へ移籍、後釜にはまたボールは収まらないキリノが帰ってきたのであった。

 

ジェイド・ノース(12)

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正月明けにいきなり前年の主力DFがどこぞのピンク色の特別なチームに「強なんで!」と帰っていった結果やってきたアボリジニの血を引くオージー代表DF。足元もオーストラリア人の割にまあまあ上手かったしスピードもそこそこあったしいい選手だったとは思うのだが、チームが弱すぎたため守備の崩壊を止められるほどスーパーではなかった模様。あとタイプとして前任者とは結構違ったのもあると思う。彼はオーストラリア代表でサイドバックとして活躍してるのが一番似合っていた気がする。

 

ハモン(12)

キリノが移籍していったあとに獲得した、妙にゆったりとボールを捌く昔ながらのトップ下の選手。CSKAモスクワ所属実績があり、技術的には確かであったが、クライトン以上に「まず一旦俺にボールをくれ、俺がパスを出す」というスーパー古臭いタイプの司令塔でありチームの調子を取り戻すほどの良さはなかった。髪がなんか爆発した感じの髪をしていたことは覚えている。

 

テレ(12~13)

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写真を見てわかるように腕が太いガテン系FW。顔も体型もどことなくフッキに似ていないこともないがプレーは月とスッポンで、そのガチムチの体でただ飛び跳ねたりプレッシャーをかけて相手の邪魔になったりするくらいのことしかできなかった。2012年限りかと思われたが年俸が安かったのか翌年も残留。しかし相変わらず大して活躍もしないまま、5月に遠征メンバーを外れた悔しさからかすすきので痛飲。そのまま二日酔い状態で練習に参加するという真面目なんだか不真面目なんだかよくわからない行動がコーチの目にとまり、結局無得点のまま契約解除を申し渡された。頭が痛いとかいって練習休んどきゃよかったのに。

翌年JFL町田ゼルビアに入団するもそこでも活躍できず、今年もベトナムのクラブでプレーしていたらしいがパッとせず中途退団したらしい。

ジュニーニョ(12)

存在していたのかすら定かではないDF。宮の沢で見た人はいるのかな。

キム・ジェファン(12)

一応こちらは9試合出場しているDFらしいが、申し訳ないが彼もほとんど記憶にはない。

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意外と覚えてるもんですね。

書いてたら相当長くなったので、野々村社長体制以後の選手は後編に書くことにします。後編はこちら!

lovenote.hateblo.jp