ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

課題は確実にある、ただいい試合はした。

先週はテレビだったので、およそ2ヶ月ぶりの現地観戦でした。
そんなFC東京戦のスタメンは前の試合と一緒。札幌は内容は引き続き、結果は違うところを見せられるかが大事です。
一方の東京は平山も、米本も怪我でいなくなってしまいましたが、それでもまだJ2屈指の戦力。
上里に出番はあるのかにも注目でした。

前半は終始東京がボールを持ち、札幌がカウンターを狙う(というよりは狙わざるをえない)展開。しかも前節とは違い、なかなか三上にボールが収まりません。やはり代表DFは湘南の大井あたりとは違います。それに前に行くの強いしね、今ちゃん。
札幌は頑張ってプレスをかけていましたが、まあ相手もうまいので、結構簡単に前まで持ってこられてシュートをバンバン打たれました。8分のセザー、10分に高松、14分に梶山。これね、注目したいのは、いずれも札幌の中央から右サイド(東京的には左サイド)からやられてるってことなんですね。古田、アンドレ、のところで前を向けずボールを奪われて、そのまま縦に突っ込んでこられてサイドから崩してシュートまで、って場面ばかりです。やはりFC東京も札幌をある程度研究してきたのか、古田にボールを持たせて前向かれると厄介だということがわかっているようです。前向かせず奪ってしまえばそのサイドのサイドバックは純平だから、守備の選手ではないしね。

そうして全く機能しない札幌の右サイドとは逆に、左サイドの近藤祐介は躍動しておりました。ドリブル突破するわ守備で体張りまくるわ、あれ近藤今までで一番いいんじゃね?って感じ。やはり古巣相手で気合の入り方が違うのでしょうか。必然的に札幌のチャンスは左サイドから生まれます。24分、芳賀→三上→アンドレ→三上とつないで近藤のシュート。PA枠あたりからでしたが惜しい一発を放ちます。さらに自陣中央やや左よりで近藤と三上が二人でボールを奪ってアンドレジーニョへスルーパス一本!しかしこれは権田がナイス判断で飛び出しクリア。
さらに右サイド古田からのクロスのこぼれをボレーする近藤。いいよいいよー本当に今までで一番いいよーって感じ。それだけに、ほとんど抑えられていた右サイドの古田・純平コンビのところが心配で前半終了。押されまくったけど、前半の最初の20分以外は決定的場面はなかったような気がします。あ、あった。宮澤がゴール前でかっさらわれてシュート打たれた奴wあれは宮澤も悪いし純平も悪いよ。来てるのわかってるんだからさ・・・河合様が猛ダッシュでスライディングしてくれて助かりましたけどね・・・

よく頑張っているけどあの右サイドどうにかしないとなーと考えていた後半。ハーフタイム中に指示があったのか、はたまた自分で考えたのか(後者であって欲しい!)古田は中央に入ってボールを受けるようになります。そういう事だよ古田。サイドで足元でボール受けて突破できるならそれはそれでいいけど、そうじゃなきゃ考えなきゃな!
中央に斜めに走りこみながらボールを受けるので、右サイドにはスペースが出来、そこをアンドレジーニョや、純平が使えるようになります。純平から三上にクサビ、三上が倒れながらスルーパスで右サイドからアンドレジーニョ!この試合初めての決定的チャンスは、生まれ変わった札幌の右サイドから生まれました。

その後セザー、鈴木達也(と高松)に決定機を作られますが、ここは「童貞王ホスン」ナイスセーブ。ホスンはほんとよくなってきた。たかはらやぎーさんもうかうかしてられないぞ。
そして、東京が高松に変えて怖いペドロジュニオール。一方札幌も(唯一?)期待できる交代選手の俺達の砂川誠を投入。ここで流れが一気に札幌に傾きます。

東京はペドロジュニオールとセザーの2トップが全然機能しません。一方の札幌は、砂川がサイドをガッと広げたことで(J1でも砂さんのドリブルからの切り返しクロスは通用するしね、東京もそこは怖かったでしょう)ますます古田、三上の若手のためのスペースが空きます。古田、三上(71分に横野と交代)、高木純平、砂川、近藤(77分にチアゴと交代)。なんだかんだで札幌もタレントがいないわけではない(J2としては)ので、彼らが全員自分のお仕事ができるようになると、代表DF、GKのいる東京でもそう簡単には止められません。三上が横野に代わって多少勢いが落ちてしまったところを除けば、このあとはほとんど札幌のゲームでした。(やっぱり期待できる交代のカードがなあ…少なすぎるんだよ…)

特に後半34分の古田のクロスから宮澤のダイビングヘッド!あれは決めてくれよ!古田のクロスも宮澤の入ってくるタイミングも完璧だったんですけどねえ。宮澤は本当に誰かを囮にしてステルス的に1.5列目から飛び込んでくるのは上手い。ほんとに。そのあともアーセナルのような中央の崩しから古田のシュートや、宮澤の「タコ踊り」フライングボレーがあったのですが、得点はならず…試合終了となりました。湘南戦以上にポジティブな試合ができたとは思いますが、得点もまたならずという悔しさあふれる結果にもなりました。


★よかったところ★

1、ポジティブな試合を続けることができた・・・この後30試合以上に渡って続けてもらわなければいけないのですが、ここは褒めたいと思います。とてもよかった。

2、クサビの意識が明らかに上がっている・・・すごくいいと思います。ボランチだけでなく、両サイドバックからもFWやトップ下に向かって縦のグラウンダーパスを入れて、それを落とすという場面が非常に多くなっているのを感じます。横にだけ回していた1年前とは雲泥の差を感じるところであります。

3、守備のレベル上昇・・・コレは河合と山下のおかげだといえばいいのかな。山下はまだちょっと甘いところもあるけど、河合は本当に頼りになる。後半ペドロジュニオールやセザーが仕掛けてきてもガッツリ止めてくれました。後ろが安定しているから後半の良い攻撃に繋がったのは忘れてはいけません。ホスンも前出る系のGKとしてとても良くやっていると思います。

4、チアゴのコンディションが・・・あがっている?(笑)・・・まだネタ外人の域を抜けませんがねwでも意外と前では動けてるし、スライディングで守備もしてたし、強さも見せてたし、ずいぶん良くなったのかなあ?と。


★課題★

1、結局また点が取れなかった・・・いろんな要因が考えられ、もちろんそれもあるとは思いますが単にクロスやシュート精度の問題にはしたくありません。あえて言うなら札幌の決定的チャンスは3回しかなかったと思います。後半のアンドレジーニョ、宮澤、古田で1本ずつ。それ以外のシュートシーンはチャンスはチャンスかも知れないけど、点が入らなくてもしょうがないようなチャンスだったように思います。3回で決めきらなきゃいけないのか、もっと増やすべきかといえばもっと決定的チャンスの数を増やしていくことじゃないかなあと思います。

2、前半、攻守の切り替えが遅かったのでは・・・ボールを奪ったときにまずはカウンターだと思うんですね。監督も攻守の切り替えと言ってそれを強調していますが。カウンターが出来ないときにボールを後ろでじっくり回しながら考えていく必要があるわけで、前半はボール奪ったときに前が誰も動き出してないってところが多かったです。しょうがなく近藤やアンドレのゴリゴリに任せて突破しましたが、ボランチやDFがボール奪ったら前の選手はもっと走りだして欲しいです。




とにかく、次もいい試合を続けることです。そろそろゴールや勝利という結果がほしいのですが…いい試合をしているね!といつも言えるならそういうものは必然的についてくるかとおもっています。次戦も、ナイスゲームを。