ぉゔぇ記

好きなことを好きなように書きます。

今季初ゴール!今季初勝利!

ようやくですよ…!
中断明けから決して悪くない…というかむしろ良い戦いを続けている我らがコンサドーレ札幌なわけですが、勝利はおろかゴールという結果も出ておらず、このままだとサポーターだけでなく、選手の精神面も心配だなあなんて思っていたわけです。そんな状態で始まったザスパ草津戦のスタメンは、過去2戦と全く一緒。結果は別として、いい内容は引き継ぎたいものです。
主審家本、副審唐紙、スタジアムDJが相性の悪い潮○ねえさんということで・・・正直サッカーよりそういう相性面が心配だったのですが・・・w

あえて言えば、札幌VS湘南の逆パターンだと言えばよいでしょう。もちろんやっているサッカーは違いますし、札幌は湘南ほど選手層は厚くありませんが、草津は札幌を十分に警戒し、かなりがっちりと守ってきました。とは言え、完全にどん引きして守ったわけではなく、8人でブロックを作ってしっかりと守り、ボールホルダーに厳しいプレスをしかけ、そこからサイドを起点にしたカウンターで攻撃してくるという狙いは見えました。

それに対抗したのが、前節も左サイドで素晴らしいプレーを見せた近藤祐介。そして札幌はこの左サイドを起点にまずはチャンスを作ります。4分の突破、10分のアンドレジーニョの超決定機。いずれも近藤が創りだしたチャンスでした。アンドレ、あれは決めなきゃなあ…!

ただ、前半は特に札幌の両ボランチが低い位置取りをしていたこともあって、徐々に草津がボールを持ち、札幌がカウンターを狙っていくという形に変化していきました。この辺は評価の分かれるところで、低い位置にボランチがいたので守備が安定したのは間違いないのですが、そこから一歩前に出て攻撃に絡んでいかないと、パスを回してビルドアップして攻撃する、という本来目指している部分が出るのは難しいのではないかなと思います。攻撃に関しては、三上にボールが収まる場合、もしくはボランチから両サイドバック、両サイドハーフに効果的に前にボールが出ているときは良かったですが(30分過ぎの三上→アンドレ→古田のシュートがDFに阻まれる の場面など、絶妙でした)、そうでないときはうまく機能せず、攻守の切り替えがおそくなってしまいました。まあ当たり前ですが。でもボール奪ったときに常にある程度攻撃の形を作れるように(J2では)なっていかないと、もっともっと上を目指すのであれば難しいかと思います。

一度バーにヘディングを当てられた以外はまあ点を取られるほどの危険性は感じず、かといって得点もなかなか遠いですなあといった様相。内容は前の試合よりは良くないとはいえ、集中していて落ち着いていたのは変りなく、またチャンスも作れていました。ただ草津もしっかりと集中していたので、どこかでセットプレーや個人技で崩せれば点につながるのではないかなあとハーフタイム中には思っていました。

後半はお互いが点を取りに来たのでよりオープンな展開に。札幌が宮澤の惜しいミドルや近藤の突破でチャンスを作れば、草津も両サイドバックが積極的に上がってサイドからのクロスにFWとボランチが絡んでシュートまでつなげるという展開。そしてお互い、砂川、ラフィーニャという攻撃の交代のカードを切りました。

ここまで出場した全試合で流れを変える素晴らしい働きをしている砂川、この試合でも古田のスルーパスに抜けだしてチャンスをつくるなど、早速存在感を見せます。一方のラフィーニャも積極的にドリブル突破し3人を交わしますが、PAで倒れた彼に対し家本主審の判断はシミュレーション。

草津の大チャンスはこれが最後で、大作戦要因のチアゴが入ったことにより、事前に交代していた岡本含め、後半35分過ぎから札幌に一気に流れがきます。岡本のスルーパスに古田のシュート、弾いたところを純平のシュート。チアゴのヘディング、弾いたところをチアゴが再び左足シュート。極めつけは後半41分、岡本→古田→砂川とつないで、砂川のクロスにチアゴがガツーン!と飛び込んだヘディングシュート!これはおもいっきりネットを揺らし、誰もがゴールかと思ったのですが、何故かファールでノーゴールの判定。あれがファールになったら一体どうすればゴールになるのか…しかも時間もあまりないということもあって、僕はこの時に引き分けを覚悟しました。

でも、ピッチ上で戦っている選手と、現地にいたサポーターは違ったようです。特にこの時間から岡本、純平、砂川といった選手の動きのキレが目立ち、なんとしても点を取るんだという気迫が伝わってきました。しかし、彼らも再三シュートを打つのですが、草津GK北のファインセーブもあり、ロスタイムは3分の表示。

ここで札幌が3連続でコーナーを獲得します。砂川のボールがよかったのもあるでしょう。相手はもう跳ね返して外にだすだけで精一杯。そして3本目のコーナーを山下がヘディングで叩きつけ、GKとDFに当たって弾かれたところを宮澤が足で押しこんで、欲しかった欲しかった欲しかった今季初ゴール。試合をほとんど決定づけます。まあ弱い時ならここで失点するのが我々のお家芸みたいなものですが、しっかりとボールを保持して試合を締め、見事に今季初勝利を飾ったのでした。


★よかったところ★

1、セットプレー・・・得点にもつながったセットプレーですが、去年、おととしより明らかに「チャンス」らしくなっています。今後も竸った展開の時にセットプレーとその流れで得点を取れるとずいぶんと楽になるでしょう。

2、最後まで諦めなかったこと・・・見ている自分のほうが先に覚悟してしまって、選手はよくやったと思います。チアゴのゴールが幻となったことに気落ちせず最後まで攻めたことが、勝利につながったと思います。

3、古田、近藤、砂川、近藤といった2列目の選手の出来・・・この3試合近藤、砂川の出来は素晴らしいです。また、古田も得点こそ取れてないものの毎試合ビッグチャンスに絡んでいますし、久々復帰の岡本ヤスも相変わらずキレていて安心しました。あの出来ならベンチには毎試合入れるでしょう。

4、DFラインの攻守に渡る安定感・・・河合、山下のセンターバックの安定感はもちろんですが、試合を進めるごとに後ろでしっかりとボールが回せるようになっています。もちろんミスがないわけではないのですが、ミスをカバーできる体制が整っているから、よほど決定的なミスでないかぎり失点にはつながっていません。後ろでスムーズにボールを回せるのは強いチームになるために絶対必要なことで、これが出来ないチームは強くなれない、というのは僕の持論ですが、そこが整ってきました。

5、チアゴ・・・「FWすきすきだいすきー」(本人談)とのことですが、もうすっかり攻撃の有力なオプションのひとつです。こんなはずじゃなかったんだけどなあwまあいいでしょうw高さと強さで貢献していますし、前線からのDFにも貢献できています。動きもずいぶんとスムーズになってきたのではないでしょうか。

★課題★

1、決定機を決めきれない・・・前の試合もそうでしたが、この試合は前の試合にはなかった「超」決定機とも言うべき場面を2回は外しています。最低どちらかは決めておかないといけないと思いますし、そうすればロスタイムまでもつれるような試合にもならなかったと思います。

2、ボランチが下がり気味・・・相手がFC東京のような個の力が札幌よりだいぶ上のチームであるならば仕方ないかとも思いますが、最低でも五分ではあるだろう草津相手に両ボランチは下がり過ぎでした。もっと高い位置でボールを引き出せれば、ワントップの三上がもう少しフィニッシュの方に力を注げると思います。ただ、これはバランスの問題なので、前に行けばいいというものでもないですし、今のところ守備は安定しているので、長い目で見たいです。

3、右サイド・・・まあ純平が守備の選手ではないから仕方ない面も大きいと思いますが、左に比べると食い破られる回数が多いかなと。早く本職の日高がベストなコンディションになってもどってきて、純平を2列目で使えるようになりたいです。