魅せろよ 俺たちを踊らせろ
西大伍がとうとう帰ってきた。各種ポジションを高いレベルでこなせる西選手の加入は大変心強い。
とはいえ、今年35になる彼に簡単にポジションを明け渡すようでは札幌もまだまだではないか。なのでこれまで西がプレーできるポジションでプレーしてきた選手たち、新人選手たちにより一層頑張って欲しいと思っているし、西大伍としっかり競争をしてほしい。そしてプレー面で多くを学んでもらいたい。逆に大伍にはこれまで強豪チームで経験してきたもの、学んできたものを存分に伝えてもらいたいし、その上で自分のプレーに更に磨きをかけてほしい。
同じことは前線の選手たちにも言える。興梠とGX(ガブリエル・シャビエル)の加入で、前線の層は厚くなったといえるし、彼らはものすごい実力者だ。だけど去年のレギュラー選手たちはもちろんのこと、ドウグラスや中島大嘉など出番が決して多くなかった選手たち、檀崎やふじれんなど外で修行してきた選手たちは食らいついていかなくてはいけない。実力者たちに勝たなければ己の未来が危ういのだから。
そして何よりもミシャにはこの健全で苛烈な競争をしっかりとリードして、コンサドーレの未来を築いていってもらいたい。
『魅せろよ、俺たちを踊らせろ』は西大伍の歌だけど、いま選手みんなに伝えたい言葉でもある。がんばれ。
You’ve come a long way.
You've come a long way.
直訳すると、「あなたは長い道のりをやってきた。」そこから転じて、会話では「あなたは大きな進歩を遂げた、頑張った」という意味。
2013年、J2に落ちて強化費3億円だったチームが、J1に上がり、残留し、ルヴァンの決勝に進出し、強化費18億円と6倍の規模になったのは、間違いなく野々村社長があってのことでした。
独特の胡散臭さ漂う語り口で、公表できるギリギリのラインの情報をサポーターに届け、ビジョンを共有し、「サポーターは一緒にチームを作る仲間」「スポンサーじゃなくてパートナー」という考えをクラブ全体に浸透させてくれました。
「札幌はもっと上にいていいクラブ」と言いながら、「それを実現するためにはこれだけのお金が必要」という現実も常にセットで伝えて来てくれました。そのためにどうするのかをみんなで考えよう、みんなで作っていこう、という姿勢が社長就任時から今までずっとブレてこなかったことが、野々村社長の一番すごかったことなのだろうと思います。
ふと振り返ると、2001年にJ1に残留し、その時のキャプテンであったにもかかわらず戦力外通告、そして引退。今回はコロナ禍の中で、社長(会長)としてまだやるべきことが多かったところをチェアマン就任。野々村芳和という人は、いつも志半ばで次のステップに踏み出さざるを得ない人なのかもしれません。でも、毎回そのステップごとに一定の成果は出してきた人でもあります。次はJリーグを統べる立場として、また少し胡散臭い口調で我々Jリーグサポーターにビジョンを提示してくれることでしょう。
You’ve come a long way,ノノさん。We both still have a long way to go.
行ってらっしゃい、またいつか。
偉大なるマンネリを打破せよ
今年も年末がやってきて、AdventCalendarの季節(アヤさんいつもありがとう)。昨日の夕方まで今日締め切りってのを忘れておりまして、書くネタも特にないので、なんとなく最近思ってる危機感というか課題というか、来年変わっていけばいいなという感じの真面目なエントリにしようと思っています。
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