コロナウィルスに対する対策が各国で異なり、また我が国は割とユニークな手段をとっていたりすることから、あの国に比べて日本はあーだこーだ、まあ主に中途半端な「出羽守」な方が多かったりもしますが言われたりしますし、逆に日本はすげーみたいな話も出てきたりします。
しかし、個人的には現在の状態は他国と比べて評価する以前の段階であると思います。というのは、問題はどこの国においても現在の段階ではほぼ解決していないこと(現状最も収まっているように見える台湾でも、今後の大きな感染爆発の危険性は依然として残っているわけですから)、また各国それぞれ生活慣習、住環境など、違いが大きすぎるからです。
コロナウィルスの問題は、サッカーで言えばまだ前半、仮にこの段階で勝っていようが負けていようが、最終的な結果が出るまではまだ長くかかります。各国の対応策に対する評価、それに対して本邦はどうであったかを考えるのは、早くてもパンデミック後、ということになるでしょう。もちろん、直近でどうなっているのか、対策がうまくいってそうなのかいっていなさそうなのかを考えることは重要だと思いますが、それはあくまで自国マターであって、他国と比べる段階にはないでしょう。
また、当然日本と韓国と中国のような近い国ですら生活慣習や環境は大きく異なります。欧米やアフリカとはさらに大きく異なるのは言うまでもありません。当然各国政府は、自国の医療資源の状態、衛生環境、住環境など、様々なことを考えたうえで自国にとってベストだと思われるもの、あるいは取れる方策をとっていると思いますが、それもその国の状況によって大きく異なるのは言うまでもありません。
こういう状態で、日本はこうだけどドイツはこうだぞとか、フランスはこうだぞとか、韓国はこうだとか言いましても、そもそもの前提条件が違うのだから異なる対策が取られていても何の不思議もないわけです。他国を見るなというのではありませんが、あくまでそういうのもあるのか、という参考程度であって、現状で比較して優劣をつけるのはあまりにナンセンスであります。